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by otkortho
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相撲と歯の移動

相撲も中日.相撲で勝つには、相手を投げたり、土俵の外に出す必要がありますね。投げるには相手の重心を変えなければ、ずっと安定したままでびくともしません。重心の位置とこちらが力を与える点(力点)のバランスが大切です。
 さて、矯正による歯の移動は、移動の仕方でいくつかの種類があります。最も単純な歯の動きは傾斜です。お相撲さんが強烈なツッパリをして、相手を仰け反らせ後退させるのと同じです(写真左)。海岸で砂浜に杭を打ち込んで押しますと、杭は平行に移動せず押した方向に傾斜してしまいます。矯正では歯を抜いて隙間を空けて、そこに歯を移動して凸凹を解消しています。ここで重要なのは、歯の移動が頭の部分(歯冠部という)だけではなく、歯の根の部分(歯根部という)も同時に動かすことです(平行移動、図右)。そうしなければ、歯が傾いて並んでしまい、解剖学的にも機能的にも不適切な状態となります。では、歯根も一緒に動かす最も優れた方法といいますと、現状では前回にお見せしたレール理論(ブラケットとワイヤー)の装置しかありません。
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 最近、日本でも紹介されるようになりましたマウスピース型の取り外し式装置《目に見えない装置、Invisible....》があります。これは、ワイヤーを使わずに、予め歯をある程度並べた状態で装置を作製し、その装置の型に合うように歯を誘導していくものです。原理は装置の変形(装着時に装置が歯に適合するように歪む)を矯正の力に置き換えようとするもので、歯の移動量が多い場合は、数回に分けて装置を製作する必要があります。勿論、この世には目に見えないというものは沢山ありますが、これは装置ですので見えます。そして、歯冠部にしか力がかかりませんから、歯の根の方までしっかりとコントロールできるものではないのです。また、丸い形をした歯の捻れを直すには限界があります。残念ながら症例を選ぶ必要があり、万人向けの理想的な装置ではないのです.
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by otkortho | 2005-05-15 16:54 | 歯科矯正